通信制大学を検討している人へ、今回は私も在学しています放送大学について紹介します。
この大学については、別カテゴリー『 放送大学 』でも紹介していますが、このページでは放送大学の学費のことや他の通信制大学と比較した時の特徴や利点などについて紹介します。
目次
放送大学とは
千葉県に本部を置く私立の通信制大学です。全科履修生として入学し、必要単位124単位を取得すれば大学卒業資格を得ることができます。大学・大学院がありますがここでは大学について紹介します。
放送大学教養学部
所在地
本部は千葉県にありますが、各都道府県に学習センターが設置されています。単位認定試験や面接授業は、各都道府県の学習センターで受けることができます。
学生種類
以下4つの学び方が選べます。
- 全科履修生:学位の取得を目指すコースです。在学期間最長10年
- 選科履修生:受けたい科目だけを選択して履修するコースです。在学期間は1年間になります。
- 科目履修生:同じく受けたい科目だけを選択して履修しますが在学期間は6か月になります。
- 集中科目履修生:学校図書館司書教諭資格・看護師資格の取得を目指す人が対象です。夏季の7-9月の期間で在籍可能
コース種類
全科履修生として入学したら以下の6つのコースから自分が学びたいものを選びます。
- 生活と福祉コース
- 心理と教育コース
- 社会と産業コース
- 人間と文化コース
- 情報コース
- 自然と環境コース
学び方
テレビ・ラジオ・インターネットで授業を受ける放送授業と、実際に各都道府県に設置されている学習センターで実施される面接授業、インターネット回線を使ったオンライン授業があります。
学費
学費は 入学料 +授業料のみです。
- 入学料:全科履修生だと24000円
- 放送授業:1科目(2単位) 11000円
- 面接授業:1科目(1単位) 5500円
- オンライン授業:1科目(1単位) 5500円 1科目(2単位) 11000円
選考方法
書類選考のみ
放送大学の利点
私が感じた他の通信制大学と比較して放送大学が優れている点について紹介します。
学費は履修登録した科目分だけ支払う
他の通信制大学との大きな違いは、前期と後期でそれぞれ履修登録した科目に対して授業料を支払うシステムになっているところです。
他の通信制大学の場合、何科目履修登録しようと年間の学費は固定されていますが、放送大学は例えば前期に履修登録をしなければ前期の学費はゼロです。年間通して履修登録をしなければ年間学費もゼロです。(一部の通信制大学で単位従量制の大学もありますが学費か高くなります。)
単位を落とさなければ何年かかって卒業してもトータル学費は706000円
学費は履修した科目分だけ支払いますので単位を落とさなければ124単位を取得する学費は、入学金24000円プラス124単位に必要な授業料682000円でトータル706000円です。
他の通信制大学の場合、4年間できっちり卒業出来れば放送大学とほとんど変わらない学費で卒業することができるところはありますが、1年2年と卒業が長引けば追加で学費が必要になってきます。
授業形態が変わっても単位当たりの学費は同じ
また、他の通信制大学は授業形態が変われば追加の授業料が必要になります。例えば通信授業から通学授業に変更すると追加で費用が必要な大学が多いですが、放送大学ではどのパターンの授業形態でも1単取得にかかる学費は5500円一律です。
科目登録しなければ学費はかからないので逆に
逆に言えば履修登録をしなければ学費がかからないのでついさぼってしまいがちになる可能性もあります。
まあ前期は他で忙しいので4単位だけにしておこうか...などと考えてしまいます。←私です
他の通信制大学は何科目履修登録しようが年間の授業料は決まっています。履修登録しなくても在籍している間は毎年学費を一括で支払わないといけませんので、しっかり履修登録してできるだけ単位を取得しようと考えるでしょう。
このように一長一短はありますが、半期ごとに払う授業料を自分で決めることができるのはありがたいシステムだとは思います。
各都道府県に学習センターがある
他の通信制大学の場合、面接授業を受けるためには本学がある都道府県に出向かないといけません。年に何回かは地方での面接授業が実施されていますが、受けることができる科目は限られています。
単位認定試験についても全国の何か所かで実施されますが、自分の住んでいる都道府県に会場が設置されていなければ高い交通費を支払って受験をしにいかないといけません。
放送大学なら各都道府県に最低でも1つの学習センターが設置されており、面接授業や単位認定試験もそこで受けることが可能です。
各都道府県別で特徴がある面接授業
また、面接授業は各都道府県の特性や歴史背景に沿った授業が用意されていますのでとてもバリエーションが豊富です。
全国を旅しながら各都道府県ごとの面接授業を受けている人もいます。
通学制の大学が設置した通信制大学がない都道府県は多くありますが、放送大学の学習センターは各都道府県に必ず一つは設置されています。
学費も安く抑えることができますし、気軽に学ぶことができるとても身近な大学だと思います。
放送大学が特におすすめな人
ゆっくり時間をかけて学びたい人に向いている放送大学ですので以下のような人が特におすすめです。
- 子育てが一段落した・定年退職をしたなど自由な時間が確保できるようになりゆっくり学び直しをしたい人
- 働きながらステップアップのために学びたい
- 働いているが大卒資格を取得して大卒資格を取得して転職したい人
- 大学を中退したが就職のために大卒資格を取得したい人
- 安い学費で学びたい人
別の進路も提案したい人
放送大学をおすすめしないわけではないのですが、別の進路も提案したい人についても紹介しておきます。
それは、18歳~21歳くらいの人で、通信制大学で学位を取得し就職のツールとして使いたいと考えている人です。このあたりの年齢であれば4年間で卒業しても25歳以下なので新卒採用で就活することも可能です。
そのような人に提案したい別の進路とは日本大学通信教育部です。
理由として、4年間で卒業することができれば放送大学と学費があまり変わらない(基本パターンで学んだケースで)うえ、新卒採用を前提としたサポートを受けることもできるからです。
キャリアセンターのサポートがどれ程期待できるものなのかはわかりませんが、新卒採用前提の情報がもらえるだけでもかなりのアドバンテージがあると思います。
但し、4年間で卒業できなければ学費が追加で必要になりますし、一度に10万円以上の学費を毎年払わないといけませんので学費負担の面で不安はあります。
日本大学通信教育部については別ページでも紹介していますので参考にしてください。