今大学を中退しようか悩んでいる人へ、中退を考えるに至った経緯は人様々でしょう。しかし、できることなら大学卒業を目指した方が賢明です。大卒であれば、就活・転職をする際、殆どの企業にエントリーすることが可能になります。
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中退するか就職するか
但し、今は空前の売り手市場で、大学中退者もその恩恵にあずかることが出来る可能性も大いにあります。今の売り手市場がいつまでも続くわけではありませんし卒業を迎える年齢によっては早めに就職をしておいた方が良いケースもあります。
就職をしたとしても学位取得は可能
中退を迷っている人・既に中退した人の今後の進路がどうであれ、学位を取得することは可能です。
以下がその選択肢です。
大学卒業を目指す
- まだ在学中の人なら頑張って現在の大学で何とか卒業を目指す(転学部なども含む)
- 一度中退して、別の大学を受けなおし、来春入学する(在学しながら仮面浪人含む)
- 他の大学の2年次・3年次編入試験を受け編入学する(ほとんどの大学で2年次編入⇒31単位以上 3年編入⇒62単位以上修得済み単位が必要・但し2年編入を募集している大学は少ないです)
就職して大学卒業を目指す
- 通信制大学に入学する(2年次・3年次編入学含む)
- 夜間部がある大学に入学する(2年次・3年次編入学含む)
留年・編入・通信制大学卒などによる就職への影響
世の中には浪人・留年などを経験して社会に出ている人は幾らでもいます。
私の周りだけでも、フリーターをした後大学に入った人・浪人留年の両方をした人など様々です。また、通信制大学や夜間大学卒業者も知っています。
- 高校卒業後、1年間フリーターで生活⇒一念発起して大学受験⇒2年後中堅私立大学入学し、当社(上場完成品メーカー)に学部卒総合職として入社(学部卒25歳で入社)
- 契約社員をしながら 通信制大学を卒業し、学部卒総合職として、同じく当社に入社
その他、浪人経験者も多いですし工学系ですので留年経験者や浪人・留年両方を経験している人もいます。
確かに、異常なほど学歴とそのプロセス(難関大学をストレートで入学卒業以外NGなど)にこだわる企業もあるでしょうが全体から見ればそちらの方が少数派です。
大手企業でもその多くがあらゆる経歴の人を受け入れています。
卒業を迎える年齢は重要
但し、社会人経験なしで入社している人は全員20代の後半までには卒業し入社しています。
就職して通信・夜間で学位取得を目指すのであれば同時に社会人としてのキャリアもスタートしていますので卒業時の年齢が何歳でも問題はないのですが、それ以外の選択肢を選んだ場合卒業する年齢が28~30歳を超えてしまっていたら社会人経験がないことは致命的なリスクになります。
このあたりの年齢になると採用する企業もそれなりのスキルを求めるため、当然ハードルは高くなってしまいます。というか就職先の間口はかなり狭まるでしょう。
大学卒業を目指すとしても卒業が見込める年齢はとても重要です。
売り手市場の今
今(2018-2019)は売り手市場です。このブログでも紹介していますが、ワークライフバランスが優れた企業に就職できるチャンスは十分にあります。数年後に何とか学位を取得し就活を始めてみたら一気に不景気になりあの時就職しておけばよかったと後悔する可能性もあります。
タイムスケジュールをつくって確認
若ければ、『ポテンシャル採用』の恩恵を受けることもできます。自分がこの先の進路で卒業を迎える・社会に出て3年経過する年齢がいくつになるのかをできれば一度【横軸】に年度と自分の年齢【縦軸】に進路を書き比べてみてください。
文理で異なる卒業年齢のボーダーライン
文理で状況は多少変わりますが、26-27歳位までに卒業が出来る見込みがあるのであれば、頑張って学位取得を目指すのも良いと思います。特に理系の場合、留年が当たり前の大学などもあります。私の周りには新卒27―28歳で入社する人はざらにいます。
文系の人の場合、企業が新卒として扱うのは25歳までだと言われていますがそれは企業によってばらつきがあり受け入れてくれるところも当然あるでしょう。しかし、理系に比べるともう少し若い年齢での卒業が必要になってきます。
28-30までに卒業が見込めないようなら就職もあり
逆に、上のどの選択肢を取ったとしても28歳を超えてしまいそうな人は、売り手市場の波に乗って就職をして並行して通信制や夜間の大学に入学し働きながら卒業を目指すという選択肢もありです。
通信制・夜間大学で学位を取得することはとても大変なことだとは思いますが社会人としてのキャリアも積めますし学位も取得できます。今後の人生の大きな糧になると思います。
まとめ
今後どのような進路を選択するとしても学位を取得することをおすすめします。しかし、
- 卒業が見込まれる年齢 理系なら27歳以下が良い 文系なら25-26歳以下
- 今の売り手市場の状況
を考慮して。タイムスケジュールなどを活用して自分にとってベストな進路を選びましょう。
もし、就職がベストな場合でも通信制大学などでなるべく早く学位取得を目指せば今後の選択肢はひろがります。