放送大学に入学・再入学・編入学した人の就職について実例も紹介しながら考えてみます。
就職の資格要件を満たすために放送大学への入学を検討している人は参考にしてみてください。
放送大学と就職について
放送大学を卒業した人が就職できるか?・就職先は?・新卒者として扱ってもらえるか?など気になるところでしょう。
別記事でも少し触れていますが、放送大学は高齢者の生涯学習の場でもありますが、通学制の大学の学費が工面できない人たちのための学びのセーフティーネットとしての機能も担っています。
それに対して理解を示してくれる企業は一定数あるようです。
放送大学に対する企業の扱いは
いずれにしても放送大学卒業者も立派な学位取得者です。 私は放送大学で学んでますので通信制大学を卒業することの大変さはよく理解しています。
未だに授業さえ出席していれば単位がもらえ、すんなりと卒業できる私立大学も多数ある中、放送大学で学位を取得することは価値があることだと思います。
しかし、それを知っている・理解してくれる採用担当者がいる企業・そうでない企業で対応は大きく異なるでしょう。
放送大学からの新卒採用は可能
下で紹介します記事に放送大学を卒業して大手企業に入社した人が紹介されています。
この人は高校卒業後すぐに放送大学に入学⇒4年で卒業して、他の通学制の学生と同じように就活をスタート。見事大手企業(しかも有名大学卒業者でも入社が困難な有名企業)2社から内定をもらい新卒として入社したようです。
このように通信課程で卒業する大変さを理解している企業であれば評価をしてくれますので、学歴フィルターにかけない・新卒採用する企業は確かに存在します。
私の知り合いの人も通信制大学を卒業後、新卒採用でホワイトな大手企業に就職しました。
しかし、通信制大学を全く評価せず門前払いする企業もまたあります。通学制大学に比べると間口は確実に狭くはなりますが、放送大学を卒業して就職する・新卒採用されることは十分可能です。
卒業年齢の方が問題かも
しかし、これとは別に卒業時の年齢の問題があります。
20代後半から放送大学への入学を考えている人の場合、例えばアルバイトをしながら4-6年かけて通信制大学で学んだとして、30歳付近で就職することになりますが、日本では30代まで社会人経験のない人の就職の間口はかなり狭くなります。
卒業年齢が30代なら働きながら学ぶ方法も
一方、社員や契約社員などフルタイムで働きながら放送大学で学んだ場合はどうでしょう。
卒業時の年齢が30歳付近でも社会人としてのキャリアは既にスタートしていますし、働きながら通信制大学を卒業したことはキャリア担当者のプラス評価にもつながるのではないでしょうか。
そうなると契約社員から正社員へのステップアップ、または企業のステップアップに十分生かせると思います。
現在20代中盤~後半で、放送大学への入学⇒就職を考えている人は、正規不正規問わずフルタイムで働きながら学位を取得することを是非検討してみて下さい。
働きながら通信制大学で学ぶことは大変か
私は働きながら放送大学で学んでいますが、年間30-40単位を取得することは十分可能だと思います。
例えば、平日はスキマ時間を利用してインターネット配信の授業を見たり聞いたりする。週末の数時間をテキストを見ながら知識を定着させればほとんどの科目は単位取得が可能です(一部困難な科目もありますが)。
どちらかというと数年間モチベーションを維持し続けることの方が大変なのではないかと思います。
だからこそ、通信制大学を卒業することは価値があるわけでそれを知っている企業の採用担当者は評価してくれるわけです。
まとめ
放送大学はじめ通信制大学の卒業者を企業がどう扱うかは企業次第ですが、評価してくれる企業は大手を含め確実にあります。
上で紹介した通り見事に新卒として大手企業に就職を果たした人もいますし知り合いにもいます。
しかし、社会人デビューをしないまま長年かけて通信制大学を卒業し、30歳で新卒採用を目指すのは危険です。
私からの提案は以下です。
- 卒業が見込める年齢が25歳くらいまでの人なら、どんなことがあっても4年で卒業するという意気込みで頑張って新卒採用を目指すのもあり
- どんなに頑張っても卒業年齢が30代付近の人は安全マージンをとって働きながら卒業を目指し、ステップアップ(契約社員⇒正社員・企業のステップアップ)のツールとして活用する選択を検討